https化した方がよいのか?SEO的に有利なのか?

   2017/10/30

https化した方がよいのか?SEO的に有利なのか?

はじめにhttpsとは何か?

簡単に言うと暗号化通信。
ネットバンクや、ショッピングの決済画面ではhttpsで始まるアドレスになっているはずです。情報を盗み取られないようにする為の通信技術です。

httpsにした方がいいの?

そのようなセキュリティ面で神経質にならなければいけない場面だけで使えばよいと思うのですが、最近ではhttpsを利用するサイトが増えてきています。
理由は、

  • 技術の進化により、暗号化通信の速度と、暗号化なしの通信速度の違いが体感的にほぼわからない程までになった事。
  • 昔は暗号化通信に必要なSSL証明書の取得に結構な料金がかかりハードルが高かったのが、無料で使えるものも普及してきてハードルが下がった事。
  • Googleが2015年12月に、httpよりhttpsを優先的にインデックスするとアナウンスした事。

Google社のアナウンスページ:https://webmaster-ja.googleblog.com/2015/12/indexing-https-pages-by-default.html

この3つが大きいと思います。

また既に、GoogleはGoogle社の開発したウェブブラウザであるChromeの最新バージョン(2017年時点)、Crome62で、
HTTPS化してない(HTTP) のページでテキストをフォーム送信すると、セキュリティ上の警告を表示しています。
知っていましたか?

 フォームでのセキュリティ警告画像

https経由での通信量は40%に達している。参考:企業が気にすべき暗号化通信

日本はそれでも、Chromeユーザーの調査で主要10か国でhttpsへの移行が最下位で進みが遅れているそうです。だからあまり意識されていないのかもしれませんね。

しかしながらこれらの事情を踏まえ、Googleが安全な通信をめざし普及させると言っているますし、今後https化が進んでくるだろう事を踏まえると、これからHP立ち上げるならhttps化した方が良いでしょう。

そして上記の理由以外にも、長く運用したHPであればあるほど、httpからhttpsへの切り替えに手間がかかるからです。
そういう意味で考えると、長く運用しているHPが二の足を踏んでいる間に、新しく立ち上げるならhttps化で立ち上げた方が、その間有利という事にもなります。

先日10年近く運用している150ページ程度のホームページをhttps化しました。2の足を踏んでましたが、重い腰を上げ切り替えました。その手順は記事一番下のリンクからどうぞ。

https化した時に気を付けたい事

発行された証明書及び秘密鍵をきちんと管理するという事です。サーバー移設時などに必要になります。

https化のデメリット

立ち上げ時にhttpsを選ぶ上でのデメリットはあまりないと思いますが、

運営しているHPを途中で切り替える場合、多々あるといえばあります。また別記事で書きます。
一例としては、ホームページのページごとにSNSのタグを埋め込んでいた場合、集めた、例えばfacebookなら「いいね」のカウントがゼロになってしまう。(httpとhttpsでは違うサイトという事になります。)
(例:下図)カウントがゼロになったので自分でいいねしてみました、、

いいねカウントボタン

既存のサイトをhttps化する時とした後に行うべき事は、301リダイレクト、既存ページのURL変更、それからアクセス解析などでGoogleウェブマスターツールや、Googleアナリティックスを使っていればその変更になります。
長く運用しているHPをhttps化しました。その手順は下記リンクから

既存のサイトをhttps化する時とした後に行うべき事